夢日記(罠)

昨日見た夢の話なんて面白くない話の代名詞みたいなものだがあえて記録する。

 

 今日は家族で最近できたテーマパークへでかけた。

 建物の外観は赤と黄色の2色で統一されていて、いかにも陽気に楽しく過ごせそうな雰囲気を醸し出していた。

 建物の中に入ると、大勢の客で賑わっていた。

 いろんなところで行列ができ、ぞろぞろと移動していた。

 自分達もその流れに乗って館内を歩いた。

 館内は建物の外観とは打って変わって古い雑居ビルの通路のようにぼろくて迷路のようになっていた。どうやら既存の建物の外観だけ新しくしたようだ。

 人の流れは何かのアトラクションに到着することなく、迷路のような通路をゾロゾロ、ゾロゾロとひたすら進んでいく。自分達も特に疑問を持つこともなく、その後をついていく。

 どれくらい歩いただろうか、細い通路は大きなホールに出た。人の流れも煙突からでた煙のようにホールの中に散っていった。

 ホールは昔、結婚式の披露宴などに使われていたのだろう、宮廷風のデザインの柱や装飾が施されていたがとにかくぼろくて薄暗いので古いモノクロ写真の中にいるような気がした。

 ホール内には円形テーブルが間隔をあけて置いてあり、だいたいの席が埋まっていた。みな一様にうなだれていた。

 このテーマパークには何もない事にようやく気が付き、外にでようとホールの扉の前に立つ。

 昔、「さあ、新郎新婦の登場です!」と言ってスポットライトを浴びながら観音開きに開いたであろうその扉は中からは開かないようになっていた。

 急に疲れが襲ってきた。まるで我々のために用意していたかのように空いていた円形テーブルに腰を下ろし、途方に暮れているとテーブルの上にコバエホイホイが置いてあるのに気が付いた。

 我々はコバエがコバエホイホイにとまって溝を伝ってツボの中に落ちていく様を無言で眺めていた。

 

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