全国旅行支援の恩恵を受けるべく、旅行に出かけた。
場所は岐阜県の恵那峡。
恵那峡とは百年ほど前に水力発電のためのダムを建造した事によってできた湖周辺にある、こじんまりした観光地である。
しかし、私は観光にあまり興味がないので、カニをたくさん食べて温泉に漬かる、と言うシンプルな予定にした。
と言う訳で、夕方、愉快なリゾートを提供してくれるホテルに到着。
なかなか年季の入ったホテルだが、カニが美味しければ問題なし。
早速温泉へ。温泉施設もなかなか年季が入っていたがカニが美味しければ問題なし。
そして夕食。
主な輸入先であるロシアがあんな事になっているのでちゃんとカニはあるのか?と不安だったが、結構立派なズワイガニが出てきた。
他にもバイキング形式で食べ物はいろいろあったが、とりあえずひたすらカニを食べる。
手とテーブルをカニの汁だらけにして黙々とひたすら食べた。
1.5杯ほど食べたところでだいぶ飽きてきた。
飽きるほど食べてやる、と意気込んできたが思ったより早く飽きるものなのだな、と思った。
他のものを食べたくなってきたが、とりあえずカニを食べ終わらないとそこらじゅうべとべとでかなわない。
と言う訳で残りの0.5杯分を消化試合的に片付けてテーブルをキレイにして手を洗い、他のものも色々食べる。
他のメニューはバイキングによくありがちなものばかりだったが、それはそれで美味しくいただいた。
昔は食べ放題はたくさん食べなきゃ損、と思って苦しくなるまで食べたりしたが、最近はほどほどのところでやめる事を覚えた。
食事に満足して部屋へ。
部屋もだいぶ年季が入っていたが、こぎれいにしてあった。
ただちょっとくさかった。例えて言うなら古いエレベーターのニオイをもう少し生き物チックなニオイにしたような。
これさえなければまた来たい、と思ったのだが。
そして翌朝。
朝食まで時間があったので湖のほとりを散策。
まだ食事まで時間があったので温泉へ。
露天風呂からの湖の眺めをしばし楽しむ。
そして朝食。
朝食もよくある感じのバイキングで、いろいろおかずがあるので、ごはんをお代わりしてしまった。
食後はコーヒーを紙コップについで部屋に戻り、部屋から湖の景色を眺めてしばらくのんびりする。
散歩の時見かけたマシーンが湖底の土砂を回収していてずっとディーゼルエンジンの音を響かせていた。観光地の雰囲気を若干スポイルしていたが、これをやらなと土砂でダムが埋まってしまうのだろう。
ときおり遊覧船が行き来する。結構人が乗っている。さびれた観光地だと思っていたので意外だった。
ひとしきりのんびりしたらもうする事がなくなったので早々に退散した。
今回の目的であるカニと温泉は十分楽しめた。
そして全国旅行支援の援助を受ける事により、今回の旅が9400円で楽しめたので大満足だった。(しかも3000円分の食事クーポン付き)