会社で安全関係の資格を取らされる羽目になった。
合計8時間近くもある講義動画をネットで視聴して、試験もネットに出題されるのでそこで答えるらしい。
8時間の動画を視聴するのは結構大変だった。
世の中には安全学と言うものがあるらしく、それをセンセイが1動画5分くらいでレクチャーしてくれる。
興味のない話には1分も集中して話を聞けない体質なので気づくと他事を考えていたり、意識をなくしていたり。。。
合格できる気がしない。
そして試験当日。試験と言っても会社の机で1時間、自分のタイミングで開始できる。しかし、試験なんて久しぶりなのでちょっと緊張した。
3択で50問ある。20問くらいは3択の内、2択は絶対間違っている事が分かる問題。
例.次の中から最も正しいものを選べ
・リスクをゼロにする事は非常に困難だ。
・リスクはゼロにできないので残留リスクは放置してもよい。
・リスクアセスメントは設計段階でしっかり行えば後は必要ない。
分かりやすい。
20問くらいは3択すべて常識的には正しい事を言っているが1択だけセンセイがレクチャーで話をしていた内容。
例.次の中から最も正しいものを選べ
・安全はウェルビーイングを得るために必要だ
・安全は大事だ。
・安全に絶対はない。
先生は講義の中でちょくちょく、ウェルビーイング(幸福)と言う言葉を使っていた。これは1番が正解だな、みたいな。ちなみにベネフィット(恩恵)って言葉もよく使っていた。
残り10問はサービス問題。
例.次の文を読んで自分の意見に一番近いもの選べ
部下が事故を起こさないように教育はしっかりすべきだ
・同意し、実行します
・同意しません
・どちらともいえない
アンケートかな?決意表明させられてるのかな?
先生の話を聞かなくても30/50くらい正解できそう。正解率60%合格ならほとんどの人が合格できるのではないか、と思った。(これで落ちていたらかっこ悪いが)
この資格って、「うちの会社は安全の資格を持っている人たくさんいますよ」って言いたい企業と「そういう方にピッタリの聞くだけで気軽に取得できる資格を作りましたよ」って言う協会との持ちつ持たれつ関係から生まれたのでは?とふと思ってしまったのはきっと私の心が汚れているからに違いない。
レクチャーは画面の左側にプレゼン画面、右側にはしゃべっているセンセイがずっと映っていた。
8時間もセンセイを眺めていたので空で描けるようになった。