去年の暮あたりからピアノ、カッチーニのアヴェマリアを習得中である。
それまではすでに暗譜した数曲の楽曲を地道に練習し続けていたが何だか面白くない。
以前からカッチーニのアヴェマリアを弾けたら素敵だなぁ、と思っていた。しかし、とても難しそうで敬遠していた。
でも出だしは簡単そうなのでやれるところまでだけでも覚えてみよう、と言う事で暗譜を始めた。
それで改めて認識したのだが、自分にとってピアノの楽しみは覚えた楽曲を上手に弾けるようにする事より、新しい楽曲を覚えている時の方が大きい。
覚えた曲をひたすら弾くのは飽き飽きだし、ある程度までくるとほとんど上達しないので楽しくない。
その点新しい曲を覚えるのは新鮮だし、ちょっとづつ弾けなかったところが弾けるようになっていくたびに気持ちいい。
カッチーニのアヴェマリアは楽譜を持っていないので(あっても読むのに非常に時間がかかるので)youtubeの動画を参考にして暗譜している。
全部で3:42秒の動画で、最初は簡単だが、徐々に難しくなっていく。小さな山を越えながら現在、1:00付近まで覚えた。
しかし、1:02~1:04に大きな山が登場。
右手の親指と小指を使って8鍵盤(黒鍵盤含む)あけた和音を徐々に低く弾いてゆく。これが11鍵盤あけた和音なら例えば親指がドなら小指は1オクターブ高いドを弾くだけなので親指と小指の間隔を一定にして親指だけに集中すれば弾けるが、8鍵盤だと親指は黒鍵盤、小指は白鍵盤、その逆、両方黒鍵盤、など色んなパターンが出現する。これが難しい。
この山を登頂するのに、この冬休みのかなりの時間を費やしたがようやく一応弾けるようになった。
指が覚えたと言うか、勝手に動くと言うか、なぜ弾けるのか自分でも分からない変な感じが面白い。
この先これに似た山が連続して後2回登場する。最初の山を克服するのに連休中ずっと練習していたので残りの2山を克服するのは一か月くらいかかりそう。
しかし、浅はかかもしれないが、ここが一番高い山のような気がする。ここを越える事ができたら後は意外とサクサク進むかもしれない。
当分は楽しめそう。
こういう動画は助かるなぁ。